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日頃の行動をメモ。消しゴムで消して作品へと昇華する前の、日々の下書き。
This is my dairy memo. These will be a work after brush up process. .




    2004.SEP

9/1 - 10/1 プロト製作期間

泊り込み開始。クライアントに提出するのが10月1日と決まっているので、そこまでにできなくてはいけないが、今回はプロト製作、つまりこのプロトの出来具合で製品版に進むかどうかが決定する大事な仕事であるので、全精力を注ぐことにした。

話を聞き出すうちに、どうもクライアント側はちゃんと解析できるかどうかを望んでいるらしいことがわかってくる。
今回のはもともとの解析エンジン自体が存在しているのだが、出力はただの数値でしかなく、それらしいがそれだけではなんのことやらさっぱり、という状態なので、要は橋渡しをする必要があるのだが、まったくの白紙。

で、ポイントは、「へえ〜」と思える出力ができるか、ということなのだが、これは正確かどうか, ではなく、快感があるかどうか、が重要なのもわかる。快感は、ユーザーが触って初めて感じるものなので、試作品ができなければ仕様もなにもあったものではないが、これが手探りなのでなかなか見つからず徹夜を重ねることになる。

すでに問題解析は済ませているので、やっても無駄な方法は選ばないようにしているが、といって確率の高そうな方法が「へえ〜」な出力になるかはわからない。とにかく時間を惜しんで試す。

試作品のポイントは、とにかく費用がかからない方法で、汎用性がなくても早く仕上げる手段でさっさと仕上げることにある。なので、今回はDOSプログラムで試作を作成、ようやく自分でぶははは、と笑ってしまう出力アルゴリズムが見つかる。
その第一次試作品は好評で、イケる、という空気がチームに出てきた。それを足がかりにそのイケる出力を広げる方向にあれこれ試す。

結局、仕様というのは、快感の得られるものの上に議論されるものなので、まず、快感が得られる出力をどうしても先に構築しなくてはならないが、ライターさんやグラフィックへの発注というスケジューリング上の要求もあり、とはいえ快感が見つからなければ仕様もクソもないので、死にそうな状態が続く。





9/26 センライブ

今日提出するつもりでいたプロトが出せないまま断腸の思いで事務所を出る。

ライブ出演はキャンセルできないし、なによりも仕事を終わらせてのライブを想定していた分終わらなかったことが悔しくてならず、またそれがライブのテンションに影響を与えるだろうことも知っているので、ベストなコンディションでないことが、ライブを見に来てくれる人に申し訳なくてならず、ライブまで爆発しそうな怒りを抑えるのに手一杯だった。

仕事が残っているということは、このライブ後にも仕事をしなくてはならない。通常ならば筋肉痛と頭痛で数日は仕事どころか生活もままならないのがいつもなので、そうならないよう無意識にパワーがセーブされ演奏の勢いを削ぐだろうことも予想できて、ライブ前から口惜しくてならず、爆発しそうにイライラ。

ライブはよい手ごたえがなかったが、映像を見るとむしろよかったので、どうも狐な気分。そのまま事務所に戻って作業続行。



9/26 - 10/1 プロト製作ラストスパート

DOSでの出力が大体揃ってきたので、今度はpythonでアプリを構築していく。私も相棒ももはやC言語はだいっきらいなので、phtyonで組む。C言語はいわれもないエラーが多発するし、リンクエラーとか原因がさっぱりわからないエラーも多い。それらは経験則で回避するしかない。この性質はWINDOWSでのトラブルと同じで、長年の苦汁を舐めた人のみが回避できるわけで、それって人間的ではないと思うので投票しないって意識。こんなものを全世界で使っているから不況になるんだよね。もちろん使うべき時は使うけれども。

pythonは、basicと同じくインタプリタなのでコンパイルが必要ないし、非常に洗練された言語であるので、つまらない意味不明なエラーに悩まされて納期が延びることもない。ただ、問題は速度が遅いこと。非常にマシンパワーを食う。が、今回はプロトタイプなので許される、という判断。うれしい。