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日頃の行動をメモ。消しゴムで消して作品へと昇華する前の、日々の下書き。
This is my dairy memo. These will be a work after brush up process. .




    2004.APR

4/1 まものクエストネットワークス

MSX実機にて作成 朝から前の晩にエイプリルフールネタとして思いついた、まものクエストの新作ネタの画面作成。
CMTケーブル経由のアナログI/Oならできない話ではないし、なにより、まものを協力して倒す、というのはなんかわくわくする。ちなみにまものとはまものクエストのまもの。

以前作成した擬似3D画面と、全体画面の融合のレイアウトと、画面に登場している2キャラ計3体およびフォント類のエディット。なかなかアリな画面にならず苦心。
画面上部に、HPと並んでIPが表示されているのがお気に入り。


終了後、ヤブレカブロの練習。裏練裏練でバテたり。
このところ体の使い方が判って面白い反面、酷使しすぎている感もあり。



4/2 マンガ描き

前回落とした7ページ目のペン入れ やる気というのは環境で変化するもの。

今毎回コミケで発行している合同誌に載せる、このマンガを描く作業は、家だと進まないが喫茶店だと進む。思えば、スラムダンクの井上雄彦氏も、TRでファミレスのローテーションするって言っていた。

つまり、やる気なんてものは場所や環境、相手によってころころ変わる非常にいいかげんなものなので、私は自分のやる気のなさ、というものをまったく信用しないことにしている。以前はアイディア出しで、山手線を2周したりしたこともあったなあ。

そもそも、合作の雑誌、ということ自体が環境を作る、ということでもある。一人だと「間に合わないから次」とかなりがちだが、他人が関わるとそうはいかない。その環境を敢えて作る。
自分政治、なのだ。

今日ペン入れしたのは前回落としたページのうち、7ページ目。画面は途中の様子で、まだ鉛筆の下書きが見える。
このページは、あるシーンの海から、別の場所から望む海につなげるのに絵と流れが見えず苦労したところ。今日ようやく終わった。

このところ判ってきたのは、ペン入れとは、下書きを通して見えている立体をなぞっていく作業なのだ。映像が見えてないと絵は失敗する。ここにデッサンだのなんだのは実はあまり関係がなかったりする。記憶は形を知っているのだ。




4/3 劇団東京P.R.O

劇団P.R.O公演風景 octiさんが映像および宣伝美術で関わっている劇団東京P.R.Oの公演を見に行く。
劇団といえば、観てる途中に「なんで俺はここにいるんだろう」と思ってしまうくらい退屈な劇団が多い中、ギャグもなんかハズしてるし、なんだろうなあ、と思っているうちになんか引き込まれ気が付いたら2時間経っている、という不思議な劇団。前回見に行って面白かったので今回も事務所を抜け出して自転車で駆けつける。終わってなんかニヤついてる自分に気付く。やはりテーマがある作品はよいな。プロジェクターがあるのに、客に風景を想像させる演出でとどめているところも非常に好感が持てる。
帰りながら、ウチのバンドに足りないのは見える形で伝わるテーマかな、とあれこれ考える。




4/4 格闘老人リズム隊練

格闘老人の楽曲とリフ分解図 朝から格闘老人ベーシストののぐちゃんと練習。
昨年からインナー法で構築したループ練は、ギターリフに特化していたからこそ先週目処が立ったわけだが、そのままだとベースとの絡みがおろそかになるので、ベース+ドラムのリズム隊で合わせ練習。50リフをだいたいさらう。



4/6 インナー法の日常生活への応用

インナーテニスを読んで判るのは、なぜ大人は一輪車に乗れないか?ということだ。

体に任せる、ということをせず、頭で体を制御しようとするからで、それがわかるとドラムや人間関係などにも応用が効いて面白いのがここ1年くらいの成果。

で、駅までの自転車の往復の時間がヒマなので、体に任せる、という訓練を挟み込むことにしているが、その風景を動画で撮ってみた。
(昨日の「英語で釈べらナイト」にKISSのジーンシモンズが出ていて、英語上達は「生活だ」と言っていたなあ!)

一番入りやすいのが、車道側からガードレースに寄る、という遊びだ。連続した比較的体に近い板の連続なので怖くないし、慣れてくると、どこまで寄るか、という遊びに発展する。ただ、ガードレールは下半分にスキマがあるし、ふくらはぎをガードに擦るのは汚れそうでイヤだ。

そこで、駅までの途中にある連続した花壇、この壁に、頭文字Dのフレンチキスのごとく、ペダルを寄せる遊びになる。

目測で計ったりアタマで判断しないでどこまで寄れるかインナー法で重ねていくと、見えなくとも感覚でもうちょっとで擦れるな、とか遠いな、とか判るようになる。ちなみに現在は壁の根元のブロックの上さえ走り続けられる。

最近ではさらにこれを極めるため、道路上のホワイトのラインの上をずっと走る遊びをインナーでやってみる。

最初は体が傾かないように、とか頭で余計なことを考え失敗しがちだが、体に任せると、とたんにうまくいく。
これも慣れると、白線上か外れたか、が見ないでもわかるようになる。

さらに厳格に行うため、今度は、歩道の端のブロックの上を走る遊びも始めた。片側が崖、という条件。

これも最初無謀か?と思ったが、慣れると上下するスロープや車道側への傾斜ブロックなどの上も含め走り続けられる。訓練を重ねずとも、体に任せ切ることができればすぐできる。体の能力というのはすごい。

もちろん、車道であるので、前後の自動車とか歩行者に注意し迷惑がかかったり事故を起こさないよう最大限に注意しながらやるので、それも醍醐味の一つ。





4/10 取材テスト

中神駅前の伐採桜 このところ都内で頻発している大木の伐採について、初めて取材という行為を試みた。

4月8日の朝日新聞に、桜の木が駅前開発の余波で伐採寸前とあったが、はたして実際はどうなのか、ということで、記事と現実の違いを調べに青梅線中神駅に。
このところニュースログであれこれ書いているのだが、記事を作るという行為にどれくらいの労力が必要なのか、というテストも兼ねて。

中神駅前の伐採桜遠め
実際に見てみると判るのだが、もはや保護とかいう問題以前にチェックメイト、という状態だった。イスラエルに行って「なんだ、戦車なんか走ってないしすごく発展している国じゃん」と思ったように、やはり現実に見るというのと報道は違うと再確認できたのが収穫。イラクも現実は違うのだろうと想像できた。

その後急いで戻り、個人練をこなしたあと、事務所で仕事をし、そのあと千葉に飛びオルタナバンドの練習。死ぬ。メンバー候補が見つかりそうとのことで一安心。

事務所に戻るも終電を逃す。18日のライブのセッティング表を作成し送付。



4/11 格闘老人リハ

ライブ前のリハ。ボーカルにphaserというダフトパンクなどが使っているエフェクターをかけたら轟音の中音が通るのだが、メンバーにも気に入ってもらえて一安心。基本的なことだが、聞こえない場合は音域がぶつかっている場合があるので、それをずらせば小さい音でも聞こえるようになる。つまり、化粧するためにエフェクトをかけるのではなく、整音のためにかけるという発想がポイント。
このシフトさせる、というのは人間関係でもあるような気がする。


4/13 仕事と創作

よく使っているスタジオに知り合いがバイトをしているのだが、彼の相棒が会社に入ってから創作の質がガンガン落ちた、とのことで、それについて話し込む。

若い頃は時間もあるし経済的にも恵まれているのでさして気にしないことだが、大人になると、時間を金で買わないと足りないほど時間が貴重になる。また、やる気になるのを待ったりする姿勢も、若い頃しか通用しない。

そしてなによりも、生活のほとんどを占める仕事、この仕事の内容によって自分の精神や創作の考え方まで影響を受けるという事実にほとんどの人が無関心なため、知らない間に創作のスキルが落ちることになる。例えば質よりも納期、という状態が続くと、その考え方が自分の創作にも表れる。

なので、どんな仕事を選ぶか、その選択こそがクリエイティブを守る最大の防御なのだ!というような経験則を話したりした。環境の選択こそが自己防衛なのだ。




4/18 格闘老人、集大成ライブ

格闘老人ライブ 渋谷のTAKEOFF7にて、格闘老人の集大成ライブ。

思えばこの30分ほどの演奏に、半年の間すさまじい時間と労力と費用がかかっていることを思うと、できて当たり前という気がするが、成果が出たことが最大の成果。

ゲーム制作の面子がひさびさに揃ったので、最近のゲーム開発のことや今後のプラットフォーム、新しいアイディアなどあれこれ話し、終電を逃す。



4/21 田中秀幸アーカイブス

田中秀幸アーカイブス入り口
品川のキャノンビル内で行われていた、田中秀幸氏の作品展を訪れる。彼の手がけた全映像作品が自由に見れるとのことで、BOND-TVが見れると喜び勇んで。

膨大な映像をすべて見れるのは良いとして、インターフェイスの悪さにイライラしつつ(キャンセルができない)、ようやく見つけたBOND-TVもGAS BOOKに収録済みのものでガッカリ。




4/24 巛m(セン・マイナー)ライブ

ガンジーと山崎氏 完全即興バンド、巛m(セン・マイナー)のライブ。即興というとプレイヤーのカラオケになりがちなのだが、いかに相互の会話を成り立たせつつ作品感を出すのか、という目標に達成するための錯誤を続けているが、今回は90%という達成感が実現できた。行き帰りの自転車での体に投げる訓練が効いて来ているのが分かる。ライブ終了後に見知らぬ観客から「新しい、また見に来ます」と声をかけられたくらいだ。

格闘のライブのときにも米チャ氏とゲームのプラットフォームについて論議をしたのだが、私としては誰にでもプレイしてもらえることに加えて、作品感があるか、がモチベーションになる。この即興バンドも作品感が出ていて、そして他人に刺激を与える確証があるからこそ毎月ライブを続けている。毎回のテイクは作品になっているのだ。




4/25 アナログレコード

スネークマンショーのレコード群 仕事の合間に、足りなくなったLudwigのスティック調達、その帰りに新宿のDISK UNIONに寄ってLPの物色。

このところ70年代〜80年代のLPが大量に安く売られていて、今日はスネークマンショーのLPが400円程度で転がっていたので喜んで購入する。

LPはいわばデジタル録音がまだない時代、アナログで録音されたメディア。最近のCDやMD、iPODなどの音は、ジュースで言うならば濃縮果汁還元であって、ストレート果汁ではない。保存が利くように水を抜いて固形化し、あとから水を足してビタミンCや香料を添加したものだ。ビタミンCは天然のビタミンCではなく石油から作るアスコルビン酸Kであって過剰にとると体内のカルシウムを奪って排出される。つまり、本物のような味はするが本物ではないのだ。

今食品だけでなく、映像、音声もそういった濃縮果汁還元のようなものがほとんどのため、栄養バランスを保つためにアナログの割合、つまり五感が触れるもののうち、自然で生成されたものの割合を意図的に増やす政策のうちの一つがこういったLP。




4/28 某新マシンへの企画関連

お仕事の打ち合わせ。某新ハード用のゲームで版権モノ。ファミコン時代から女神転生とかスイートホームとかで見られるように、とにかく版権モノというのは、原作のイメージを尊重できれば、ゲームシステムは自由で野心的なものが可能なので、非常に面白そうなのだが、期間がこれまた非常にハードで躊躇。とりあえず企画だけは相棒と仕上げることになるが、会社間の関係とか風通しとかが不明なので様子を見ることに。